![]() | 平成8年8月27日。私は遂にかねてから計画していた、まこちゃんファンの聖地。その名も木野駅に行って参りました。東海道本線膳所駅(「ぜぜ」って読むんですね、難しい駅名ですね)から京阪石山線に乗り、途中浜大津から京津線で併用軌道を車と一緒に山科の山を越え、京津三条へ。そして隣接する京阪三条(京阪電鉄では三条を2路線で全く別のものにしているから厄介です)から鴨東線(おうとうせん)で出町柳へ。地下駅を出るとそこにはこじんまりとした小さな駅舎が。ここが叡山電鉄の出町柳駅です。ここまでの市内電車が廃止されて以来、京都市内では離れ小島の存在だった出町柳駅も京阪電鉄鴨東線の開通で再び、観光、通勤の足として息を吹き返してきたように思えました。木野駅までの切符は310円。今度の発車は2番線から二軒茶屋行きの単行の電車です。木野駅は丁度鞍馬線の半数の列車が折り返してしまう二軒茶屋の手前にあるので、交通の便としては良さそうです。導入部が長くなってしまいましたが、いよいよここから聖地・木野駅への旅が始まります。 |
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昔は半鋼製(外板が鋼製で車内は木製)でポール集電の旧型電車が走り、和服姿のまこちゃん(セーラースターズのOPに出てくる)とのツーショットが似合いそうだった叡山電鉄も今では鋼製車体、パンタグラフ集電の近代化した京都市近郊私鉄に生まれ変わってしまい、ちょっと味気なくなってしまいました。 出町柳を定時に発車。単行の電車はゆっくりと動き出しました。それもワンマン運行です。車体は新しいが、台車などの下回りの機器類は古いらしく、車内には釣り掛けモータの音がガタゴトと響きます。車内に乗客は10人もいません。市内の駅を各駅に停車。しかし、何か駅が静かです。立派な出口もないし、ホームの先に道路への出口があるだけです。そう、どうやら無人駅が連続しているみたいです。八瀬遊園方面への乗換駅の宝ヶ池も駅員さんがいなかったように思えました。「これでは木野駅で記念入場券が買えないかなぁ」と思っているうちに程なく木野駅に到着。案の定、駅員さんはいませんでした。運転手さんにここまでの切符を渡し下車。駅舎もなく、ただの停留場といった感じです。ワンマン運転用のバックミラーがホームにあります。辺りはさっきまでの市街地からは程遠い畑のど真ん中。妙満寺、円通寺といった寺社の最寄り駅だとは聞いていましたが何もありそうにありません。「ホントにここは京都なのか?」という驚きと不安が一瞬脳裏を過ぎりました。 | ![]() |
![]() 遂にやってきた、まこちゃんファンの聖地・木野駅 叡山電鉄鞍馬線木野駅は岩倉駅と京都精華大前駅の間にあります。 ところで隣の看板は朝日奈○子さんと関係があるのでしょうか?(笑) | |
![]() | その日、京都地方は雨でした。ただでさえ関東地方では晴れ続きの日が多かったというのに、夜行快速「ムーンライトながら」が名古屋に着く辺りから関西地方はずっと天気は崩れっぱなし。少しくらい関東地方にも雨を降らせてくれと神様に頼んでもそう簡単に降らせてくれなかった今年の夏した。駅のすぐそばには鞍馬山がそびえ、遠方には比叡山も見えます。広い関東平野に慣れている私にとって、このようなところのすぐそばに100万都市があるかと思うとすごく驚きでした。折り畳み傘を旅行鞄から取り出し、雨に濡れつつ同行の先輩と木野駅と山々から遠ざかるように畑沿いの舗装道路を歩くこと5分。山の少し上の方に変な形をしたお寺を発見。やはりここが妙満寺でした。「妙」という名前からも推測したように「南無妙法蓮華経」の日蓮宗のお寺ではないかと思っていたら、やはりそうでした。それにしてもこのお寺で注目すべきなのは何と言ってもあの変な形をした塔(とはいっても日本の五重塔や墓石、卒塔婆などはすべてインドからの思想であの形ができているのです)。やはりインドのアショカ王の時代の寺院を模したものらしく、石造りで立派そうに見えました。しかし、残念ながら建立は昭和40年代と最近で、石造りと思えた寺院は、実は鉄筋コンクリート製で所々鉄筋がはみ出していました(ひょっとして歴史的建造物かと思ったからちょっと残念)。でも京都にこんな外国建築のお寺があるなんてすごく珍しいです。 |
| 参拝を終え、再び木野駅へ(円通寺は時間の都合上行けませんでした)。畑の向こうに小さな駅がポツンと立っています。そこを緑の電車とえんじ色の電車が交互にやってきます。本当に京都の街を語るときは市街地だけ見て判断するのではなく、このような郊外の地区にも目を向けるべきだと感じました。しばらくして鞍馬方面から出町柳行きの2両編成の電車がやってきました。木野駅は無人で駅員さんがいなく、また自動券売機すらないので出町柳までの切符をどうしようかとは思いましたが、これまたすごく懐かしい車内補充券を車掌さんが売っていました。それにしても2両編成で駅間も短いし、車内放送、ドア扱いもしなければならず、ちょっと大変そうでした。最後尾から去りゆく木野駅をずっと見ているとどんどんこの列車が下っているではないですか。木野駅は高台にあることがわかりました。程なく終点出町柳。私の聖地・木野駅への巡礼は終わりました(今度は鞍馬まで乗ってみたいです)。 |
![]() さようなら、聖地・木野駅 またいつの日かこの駅を訪れたいと思います。 |
